こんにちは、やまなかです。
7月20日は、2026年のカレンダーでは海の日です。海水浴や旅行のイメージが強い祝日ですが、由来をたどると、明治時代の一隻の船と横浜港に行き着きます。
海の日は、ただ「夏の三連休をつくる日」ではありません。祝日法では、**「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」**日とされています。四方を海に囲まれた日本にとって、海は食べ物、交通、貿易、文化、そして季節の楽しみまで、暮らしのかなり広いところを支えてきました。
今回は、7月20日の海の日がどういう日なのか、由来になった明治丸の話から、いまのカレンダーでの見方までまとめます。
海の日の基本情報
- 日付
- 7月の第3月曜日(2026年は7月20日)
- 祝日の趣旨
- 海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願うこと
- 祝日として開始
- 1996年(平成8年)
- もとの日付
- 制定当初は7月20日
- 由来
- 1876年(明治9年)に明治天皇が明治丸で航海し、7月20日に横浜港へ帰着したこと
現在の海の日は「7月の第3月曜日」です。そのため、年によって日付は変わります。ただし2026年は第3月曜日が7月20日にあたるので、由来の日付と祝日の日付がちょうど重なります。
由来は明治丸が横浜港へ帰着した日
海の日の由来は、1876年(明治9年)の明治天皇の航海にあります。明治天皇は東北地方などを巡幸した際、それまでよく使われていた軍艦ではなく、灯台巡視船**「明治丸」**に乗って航海しました。そして7月20日、横浜港へ帰着します。
この出来事を記念して、7月20日はのちに**「海の記念日」**とされました。日本海事広報協会の説明でも、海の日はこの海の記念日をもとに、1996年から国民の祝日として設けられたとされています。
明治丸は、もともと灯台の巡視などに使われた船です。明治初期の日本にとって、灯台や航路の整備は、近代的な海上交通を支える大切な仕事でした。そう考えると、海の日の由来は「天皇が船で帰ってきた日」というだけではありません。海を安全に使い、外の世界とつながり、国の形を整えていく時代の空気も重なっています。
海の日までの流れ
由来と祝日の変化を年表にすると、少し整理しやすくなります。
| 年 | 出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 1876年 | 明治天皇が明治丸で航海し、7月20日に横浜港へ帰着 | 海の日の由来となった出来事 |
| 1941年 | 7月20日が「海の記念日」とされる | 海に感謝する日として親しまれる |
| 1996年 | 7月20日が国民の祝日「海の日」になる | 祝日として始まる |
| 2003年 | 海の日が7月の第3月曜日になる | ハッピーマンデー制度で移動 |
| 2026年 | 海の日が7月20日になる | 由来の日付と祝日が重なる年 |
「海の日は7月20日」と覚えている人と、「7月の第3月曜日」と覚えている人がいるのは、この変化があるからです。昔は固定日でしたが、いまは連休をつくりやすい月曜日の祝日になっています。
何に感謝する日なのか
海の日の「海の恩恵」は、少し大きな言葉です。身近なものに置き換えると、かなりわかりやすくなります。
- 魚や海藻など、食卓に届く海の幸
- 船で運ばれてくる食料、燃料、日用品
- 海水浴、釣り、港町の風景など、夏の楽しみ
- 海を通じた交流や貿易
- 潮風、景色、音など、気持ちを休ませてくれる存在
一方で、海はごみ、温暖化、資源の使い方、防災とも深くつながっています。海の日は、海をただ楽しむだけでなく、「どうすれば次の世代にも残せるか」を考える入口にもなります。
たとえば海へ出かけるなら、ごみを持ち帰る。魚を食べるなら、どこでとれたものか少し見てみる。港や船のニュースを読んでみる。どれも小さなことですが、海との距離を少し近づけてくれます。
固定日から第3月曜日へ
海の日は、1995年(平成7年)に祝日法の改正で設けられ、翌1996年から7月20日の祝日として始まりました。その後、祝日を月曜日へ移して連休をつくる制度の対象となり、2003年からは7月の第3月曜日になりました。このため、由来の日付は7月20日でも、現在の祝日は毎年同じ日付ではありません。
カレンダーで確認するときは、「今年の海の日」と「明治丸が帰着した7月20日」を分けて考えると混乱しません。記念日の由来と法律上の休日がずれる例として覚えておくと、昔の新聞や行事予定を読むときにも役立ちます。特例で日付が動いた年もあるため、旅行や学校の予定は、その年の内閣府の祝日一覧で確かめます。
明治丸が伝える航海の仕事
明治丸は、明治天皇の巡幸を支えた船というだけでなく、灯台業務に関わった船として日本の近代的な海上交通を支えました。航路の安全には、港、灯台、海図、気象観測、船の点検など、多くの仕組みが必要です。帰着の日を祝日の由来として知ると、華やかな航海の裏にある日々の仕事へも目が向きます。
現在の暮らしも海運と切り離せません。海外から届く食料や燃料、製品の多くは船で運ばれ、国内の離島航路は人の移動や生活物資を支えています。港から遠い場所に住んでいても、商品の産地表示や輸送経路を一つ確かめれば、海が生活へつながる道筋をたどれます。
海へ行かない過ごし方もある
海の日を楽しむ方法は、海水浴だけではありません。海洋博物館の展示を見る、港のライブカメラを眺める、漂着ごみや漁業について調べる、海産物の産地を確認するなど、自宅からできることもあります。海辺へ行く場合は、遊泳区域、潮位、波、天気、監視員の案内を事前に確認します。
海への感謝は、ごみを残さない、採取禁止の生き物を持ち帰らない、危険な場所へ入らないといった行動にも表れます。自然を楽しむことと、海で働く人や地域のルールを尊重することを一緒に考える。その視点があれば、祝日を単なる連休で終わらせずに過ごせます。
カレンダーに書き込むなら
港や船を見学するときは、立入禁止区域と作業車両の動線を守ります。岸壁は足元が不安定な場所もあり、写真を撮るために柵を越えたり、水際へ近づいたりしません。子どもから目を離さず、施設の案内に従います。働く場所を観光するからこそ、作業を妨げない距離を保つことが必要です。
家で過ごす場合は、海上保安、海洋観測、灯台、造船、港湾物流などから一つ仕事を選びます。どの機関が担い、日々どんな情報を公開しているかを調べると、海の安全が多くの専門職によって支えられていることが分かります。
子どもと調べるなら、家にある品物を三つ選び、どこで作られ、どの港を通った可能性があるか地図でたどります。正確な航路が分からない場合は推測と事実を分け、「海を渡ってきたかもしれない」と記します。コンテナ船、フェリー、漁船、巡視船など、船によって役割が違うことも比べられます。
海辺のない県にも川の源流や物流拠点があり、海とのつながりがあります。最寄りの川がどの海へ注ぐか、雨水やごみがどこへ流れるかを地図で確認すると、海の日が遠い景色の話ではなくなります。上流での暮らし方も海の環境へ影響するという視点を持てます。
7月20日の欄には、「海の日。明治丸が横浜港へ帰着した日に由来」と書いておくと、祝日の意味まで思い出しやすくなります。
海の日は、1876年(明治9年)に明治天皇が灯台巡視船「明治丸」で航海し、7月20日に横浜港へ帰着したことに由来する祝日です。現在は7月の第3月曜日ですが、2026年はちょうど7月20日。海へ出かける予定がある人も、家で過ごす人も、海に支えられている暮らしを少しだけ意識する日にできるといいですね。
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