こんにちは、やまなかです。
7月30日は国際フレンドシップ・デーです。英語では International Day of Friendship。友だちに「いつもありがとう」と伝える日、というだけで終わらないところが、この記念日の面白いところです。
国連がこの日を国際デーにした背景には、個人どうしの友情だけでなく、国、文化、地域、世代をこえたつながりが、平和をつくる力になるという考えがあります。少し大きな話に聞こえますが、出発点はかなり身近です。相手の話を聞く、違いをすぐに決めつけない、久しぶりの人へ連絡してみる。そういう小さな行動を、世界の平和や相互理解につなげて考える日です。

国際フレンドシップ・デーを確認するための要点
- 日付
- 7月30日
- 記念日
- 国際フレンドシップ・デー
- 制定
- 国際連合
- 決議
- A/RES/65/275
- テーマ
- 友情を通じた平和、相互理解、多様性の尊重
由来は国連総会の決議
国際フレンドシップ・デーは、2011年(平成23年)7月の国連総会で制定された国際デーとして紹介されます。国連の決議文では、決議 A/RES/65/275 が2011年5月3日に採択され、7月30日を International Day of Friendship とすることが示されています。
この決議では、友情を「人間の暮らしにとって高く価値ある感情」としてとらえています。そして、国や人びと、文化、個人のあいだにある友情は、平和への努力を後押しし、地域社会のあいだに橋をかけるきっかけになるとしています。
つまり国際フレンドシップ・デーは、仲のいい人だけで盛り上がる日ではありません。まだよく知らない相手、違う考え方を持つ人、違う文化の中で暮らす人とも、尊重しながら関係を育てていこうという日です。
何を大切にする日なのか
この日のキーワードを並べると、友情の意味が少し広がって見えてきます。
| キーワード | どんな意味? | 暮らしで考えるなら |
|---|---|---|
| 平和 | 対立を減らし、対話の余地をつくること | すぐ反論せず、まず聞いてみる |
| 相互理解 | 相手の背景や価値観を知ろうとすること | 違いを「変」ではなく「そういう見方もある」と受け止める |
| 多様性の尊重 | 文化や習慣の違いを大切にすること | 自分の当たり前を押しつけすぎない |
| 若い世代 | 未来のリーダーが交流を経験すること | 学校や地域で異なる人と話す機会をつくる |
個人的には、「友情」という言葉が少し照れくさいときほど、この記念日は使いやすいと思います。急に熱いメッセージを送らなくても、「この前の話、助かったよ」「また近いうちに話そう」くらいで十分です。関係を続けるための小さな合図は、思っているより相手に届きます。
7月30日にやってみたいこと
国際デーというと難しく聞こえますが、実際にできることは日常の中にあります。
- しばらく連絡していない友人に短いメッセージを送る
- 家族や同僚に、助かったことを一つ伝える
- 海外の文化、食べもの、音楽、言葉について少し調べる
- 子どもと「友だちと仲よくするって何だろう」と話してみる
- SNSで反応する前に、相手の背景を一度想像してみる
大げさなイベントにしなくても大丈夫です。むしろ、普段の生活に少しだけ友情の視点を足すほうが、この日の意味に合っている気がします。
友情は「同じ意見」であることではない
国連が示す友情は、仲のよい人同士だけの親密さに閉じたものではありません。文化、立場、世代が異なる人のあいだに対話の橋をかけ、暴力や対立を減らす力として捉えられています。相手と意見が一致しなくても、人格を否定せず、なぜその考えに至ったのかを聞く姿勢は持てます。
一方で、友情を理由に無理な同意や我慢を求める必要はありません。傷つける言動へ境界線を示し、距離を取ることも関係を大切にする判断です。「友だちなら分かるはず」と決めつけず、してほしいこと、難しいことを言葉にする。平和につながる友情は、違いを隠すことではなく、安全に違いを扱える関係です。
身近な関係から地域へ広げる
久しぶりの友人へ連絡するだけでなく、普段会わない人と協力する活動へ目を向けることもできます。地域の清掃、多文化交流、読書会、スポーツ、子どもの居場所づくりなど、共通の作業がある場では、立場の違う人とも自然に言葉を交わせます。
参加するときは、「助けてあげる」という一方向の意識ではなく、自分も地域の一員として学ぶ姿勢を持ちます。初めて会う人の名前を正しく呼ぶ、分からない文化を勝手に評価しない、必要な配慮を本人へ確認する。小さな振る舞いの積み重ねが、国際デーの大きな理念を日常へ移します。
子どもと友情について話す
子どもへ「みんなと仲よく」とだけ伝えると、嫌なことを断れない場合があります。友だちを大切にすることと、自分の安全や気持ちを守ることは両立します。「うれしかったこと」「困ったこと」「相手に聞いてみたいこと」を分けて話すと、関係を具体的に考えられます。
物語やニュースを読むときは、登場人物のどちらが正しいかを急いで決めず、それぞれが何を大切にしているかを探します。違う言語のあいさつを一つ覚えたり、別の地域の学校生活を調べたりするのも、知らない相手を想像する練習です。
一度の連絡で終わらせない
友情は、記念日に感謝のメッセージを送れば完成するものではありません。返事を急かさない、話した内容をむやみに広めない、困っているときだけでなく普段から声をかける。続けられる小さな行動のほうが、派手な言葉より関係を支えます。
連絡したい人が思い浮かばないときは、無理に相手を探す必要はありません。これまで助けられた場面を振り返る、地域の活動を一つ調べる、自分が安心して話せる関係について考えるだけでも、友情を平和の基礎として捉える時間になります。
友情を予定に残す
国や文化を越えた交流では、相手を自分の知識を広げるための「代表者」にしないことも大切です。一人の友人へ、その国や文化全体の説明を求めず、本人の経験として聞きます。分からない言葉や習慣は公的な資料でも調べ、相手に教える負担を集中させません。
翻訳アプリを使う場合も、短く分かりやすい文にし、重要な内容は意味が合っているか確認します。言葉が完全に通じなくても、急かさず待つ、名前を正しく呼ぶ、約束した時間を守るといった行動で尊重を示せます。
オンラインの友情では、すぐ返信できることを親しさの基準にしない配慮も必要です。既読や反応の速さだけで相手の気持ちを決めつけず、生活時間や通信環境の違いを考えます。写真、会話、居場所を本人の許可なく共有しないことは、距離が離れた相手との信頼を守る基本です。
一方、メッセージだけでは誤解が解けないこともあります。大切な話は、落ち着いて話せる時間を相談し、文字、音声、対面のうち互いに安心できる方法を選びます。危険や強い不安を感じる関係では、友情を守るために一人で抱え込まず、信頼できる人や相談先へつなぎます。
国際フレンドシップ・デーの後には、送ったメッセージの数ではなく、相手の話を急がず聞けたか、自分の境界線も尊重できたかを振り返ります。一日のイベントではなく、翌日からも続けられる関わりを一つ選ぶことが、平和の橋としての友情を具体的にします。
7月30日は、「国際フレンドシップ・デー。久しぶりの友人に連絡する」を、関係をつなぎ直すための予定にします。
友情は、放っておいてもずっと同じ形で残るものではなく、ときどき手入れが必要な関係なのだと思います。国際フレンドシップ・デーをきっかけに、近くの人にも、少し遠くにいる人にも、ひとこと橋をかける。カレンダーに書いておくと、その小さな行動を忘れずに済みます。
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