こんにちは、やまなかです。

7月28日は「世界肝炎デー」です。英語では World Hepatitis Day と呼ばれ、肝炎について知り、予防や検査、治療への理解を広げるための国際的な啓発日です。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれることがあります。調子が悪くても自覚しにくく、気づいたときには病気が進んでいることもあるためです。だからこそ、世界肝炎デーは「怖い病気を思い出す日」ではなく、「自分や家族の肝臓のことを、少しだけ前向きに確認する日」と考えると身近になります。

世界肝炎デーを確認するための要点

日付
7月28日
記念日
世界肝炎デー
英語名
World Hepatitis Day
制定
世界保健機関(WHO)
由来
2010年(平成22年)5月のWHO総会で7月28日を制定
目的
肝炎の予防、検査、治療、偏見解消への理解を広げること

世界肝炎デーの由来

世界肝炎デーは、2010年(平成22年)5月のWHO総会で、7月28日をその日として制定されました。WHO総会の決議では、各国が7月28日を世界肝炎デーとして啓発に活用することが促されています。

では、なぜ7月28日なのでしょうか。日付には、B型肝炎ウイルスを発見し、ワクチン開発にも大きく貢献したバルーク・サミュエル・ブランバーグ博士の誕生日という意味があります。博士はその功績により、1976年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

つまり世界肝炎デーは、単に「肝炎に注意しましょう」と呼びかけるだけの日ではありません。ウイルスの発見、ワクチン、検査、治療といった医学の積み重ねを背景に、今できる予防や早期発見へつなげる日です。

ポイント内容覚え方
日付7月28日ブランバーグ博士の誕生日
制定2010年5月のWHO総会世界で肝炎対策を進める節目
日本同じ7月28日を日本肝炎デーに制定肝臓週間とあわせて啓発

肝炎とはどんなもの?

肝炎は、肝臓に炎症が起きている状態を指します。原因はいくつかありますが、世界肝炎デーで特に大きく扱われるのはウイルス性肝炎です。A型、B型、C型、D型、E型などがあり、感染経路や予防方法、治療の考え方は種類によって異なります。

たとえばB型肝炎にはワクチンがあります。C型肝炎は治療が大きく進み、早く見つけて医療につながることが大切になっています。一方で、感染していてもすぐに強い症状が出るとは限らないため、「元気だから関係ない」と決めつけにくいのが肝炎の難しいところです。

この日に大切なのは、自分で診断することではありません。検査を受けたことがあるか、自治体や職場の健診で確認できる機会があるか、気になる結果を放置していないかを見直すことです。

日本肝炎デーと肝臓週間

日本でもWHOの呼びかけに応じて、7月28日が「日本肝炎デー」とされています。また、7月28日を含む1週間は「肝臓週間」とされ、国や自治体、医療機関などが肝炎に関する啓発を行います。

自治体によっては、肝炎ウイルス検査の案内、啓発イベント、相談窓口の紹介などが行われます。普段は見落としがちな健康情報も、この時期は目に入りやすくなります。カレンダーに「世界肝炎デー」と書いておくと、検査や健診の案内を確認するよいきっかけになります。

7月28日に見直したいこと

世界肝炎デーに、特別なことを一度に全部する必要はありません。まずは、暮らしの中で確認しやすいことからで十分です。

  • 肝炎ウイルス検査を受けたことがあるか思い出す
  • 健康診断の肝機能の項目を見返す
  • 自治体の検査案内や対象条件を確認する
  • 家族に検査や健診の予定があるか声をかける
  • 気になる結果や症状があれば医療機関に相談する
  • 偏見や思い込みではなく、信頼できる情報で理解する

肝炎は、感染している人を責めるものではありません。正しい知識が広がるほど、検査を受けやすくなり、必要な治療にもつながりやすくなります。世界肝炎デーが「知らないままにしない」ための日であることは、そこに大きな意味があります。

A型からE型までを一括りにしない

ウイルス性肝炎は、名前が同じ「肝炎」でも感染の経路や慢性化のしやすさが異なります。WHOは主な肝炎ウイルスをA型からE型までの五つに分けています。食べ物や水を介して広がるもの、血液や体液を介するものがあり、必要な予防も同じではありません。

そのため、「肝炎の人と日常生活を送るだけで必ず感染する」といった思い込みは避けます。個別の状況は、医療機関や公的な案内で確認することが大切です。感染経路を正しく知ることは、自分を守るだけでなく、感染している人への偏見を減らすことにもつながります。

元気でも検査を考える理由

厚生労働省は、肝炎ウイルスへ感染しても自覚症状に乏しく、気づきにくい場合があると案内しています。一般的な健康診断で肝機能の数値を見ていても、B型・C型肝炎ウイルスに感染しているかを判断する検査と同じとは限りません。受検歴が分からない場合は、自治体や保健所へ対象や方法を問い合わせます。

検査は採血で行われ、日程、費用、対象条件は自治体などによって異なります。妊婦健診ではB型・C型肝炎ウイルス検査が行われるため、母子健康手帳の記録を確認できます。結果が陽性だった場合は、自己判断で様子を見たり、民間療法だけに頼ったりせず、案内された医療機関で精密検査や相談につなげます。

予防・検査・治療を一続きで考える

WHOは、B型肝炎のワクチン、母子感染予防、安全な血液・注射、検査と治療へのアクセスを重要な対策として挙げています。C型肝炎にはワクチンがないため、同じ「肝炎対策」という言葉でも方法は異なります。自分に必要な対応を知るには、ウイルスの型と検査結果に基づく医療者の説明が必要です。

世界肝炎デーにできるのは、恐怖をあおることではなく、受検歴を確認し、相談先を見つけておくことです。家族へ声をかけるときも、生活習慣を責めたり感染を決めつけたりせず、「検査を受けたことがあるか一緒に確認しよう」と伝えます。話しやすい環境をつくることが、必要な検査と治療へつながる第一歩になります。

世界肝炎デーをカレンダーに

記事を読んで不安になっても、過去の行動だけから感染を自己診断することはできません。インターネット上の症状一覧と自分を照らし合わせ続けるのではなく、公的な検査案内や医療機関へ相談します。緊急性のある体調変化がある場合は、記念日まで待たずに適切な医療へつながります。

検査結果を以前受け取った人は、「異常なしだった気がする」で終えず、何の検査をいつ受けたかを確認します。分からない略語や数値は自分で結論を出さず、健診機関や医療者へ質問します。確認した事実を記録しておけば、次の健診や家族との相談に生かせます。

健康情報を共有するときは、「肝炎なら顔色で分かる」「生活が乱れている人の病気」といった決めつけを避けます。感染の有無は見た目では判断できず、原因も一つではありません。本人の許可なく検査結果を聞き出したり、周囲へ伝えたりしないことも重要です。

職場や学校で啓発する場合は、病気の怖さだけを強調せず、検査先、相談窓口、治療につながる道筋を同じ大きさで示します。感染が分かった人を孤立させない言葉を選び、個人情報を守る。偏見を減らすことは、検査を受けやすい環境を作り、早期の医療相談を支える公衆衛生の一部です。

予定欄には「世界肝炎デー」「日本肝炎デー」「肝臓週間を確認」と書くとわかりやすいです。もう少し行動につなげるなら、「肝炎検査の案内を見る」「健診結果を確認する」と具体的に書くのもよいと思います。

7月28日の小さなメモが、肝臓の健康を見直す合図になる。世界肝炎デーは、医療の歴史と日々の暮らしをつなぐ、静かだけれど大切な記念日です。

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