こんにちは、やまなかです。
6月17日は「オトのハコブネの日」です。名前だけを見ると、船の記念日かなと思う人もいるかもしれません。けれど実際には、フルートの音色を中心にした音楽ユニットと、その音楽を支えた人への思いから生まれた日です。
「今日は何の日?」の記事を書いていると、食べ物や語呂合わせの記念日に出会うことが多いのですが、この日は少し空気が違います。にぎやかにお祝いするだけではなく、音楽を続けること、誰かの思いを受け取って次へ渡すことを考えたくなる記念日です。
オトのハコブネの日の基本情報
- 日付
- 6月17日
- 記念日
- オトのハコブネの日
- 制定
- オトのハコブネ実行委員会
- 中心人物
- フルート奏者・横田美穂氏
- 関係番組
- ニッポン放送『魔法のラジオ』
- 由来
- プロデューサー・白根繁樹氏の命日に、音楽への意志を引き継ぐ日としたこと
オトのハコブネとは?
オトのハコブネは、ニッポン放送の番組『魔法のラジオ』から生まれた音楽ユニットです。公式サイトでは、2016年4月から2020年9月まで放送された同番組をきっかけに、フルート奏者の横田美穂氏を中心として、ピアノ、チェロ、ギター、パーカッションでアンサンブルを奏でるユニットだと紹介されています。
番組名の「魔法のラジオ」もそうですが、「オトのハコブネ」という名前には、音をのせて誰かのところへ運んでいくようなやさしさがあります。フルートだけで完結するのではなく、複数の楽器が重なってひとつの景色を作るところも、この名前に合っている気がします。
| 楽器 | 公式サイトで紹介されているメンバー |
|---|---|
| フルート | 横田美穂氏 |
| ピアノ | 佐々木祐子氏 |
| チェロ | 櫻井慶喜氏 |
| ギター | 中村修司氏 |
| パーカッション | 今野多久郎氏 |
なぜ6月17日なのか
6月17日という日付は、オトのハコブネのプロデューサーだった白根繁樹氏が、2017年6月17日に急逝したことに由来します。メンバーと関係者はこの日に追悼ライブを行い、白根氏の音楽に対する意志を引き継いでいくことを誓う日としました。
つまり、単なる記念日というより「忘れないための日」です。悲しみをそのまま置いておくのではなく、演奏すること、集まること、音を届けることで、残された思いを前に進めていく。そこに、この日の大切な意味があります。
ニッポン放送『魔法のラジオ』の番組ブログには、2018年6月17日に品川プリンスホテル クラブeXで「オトのハコブネ ~sound message~」が開催されたことも案内されています。横田氏はブログ内で、6月17日を記念日にし、毎年この日にコンサートを行うと伝えていました。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 2016年 | ニッポン放送『魔法のラジオ』がスタート |
| 2017年 | 6月17日に白根繁樹氏が急逝 |
| 2018年 | 6月17日に「オトのハコブネ ~sound message~」を開催 |
| 2020年 | 番組は終了し、YouTubeチャンネルなど新しい形の活動へ |
どんなふうに過ごす日?
オトのハコブネの日は、何かを買ったり、決まった行事をこなしたりするタイプの記念日ではありません。むしろ、音楽との距離を少し近づける日として受け止めるとしっくりきます。
- フルートや弦楽器の曲を一曲だけゆっくり聴く
- 好きだったラジオ番組や音楽番組を思い出す
- 亡くなった人から受け取った言葉や仕事を振り返る
- 家族や友人と「忘れたくない音楽」について話してみる
音楽は、予定表に書くには少し形がありません。でも、ふと流れてきた一曲で、その頃の空気や、誰かと交わした会話まで戻ってくることがあります。オトのハコブネの日は、そういう記憶の入口としてもいい日だと思います。
2010年のイベントをたどる
記念日の由来となった「オトのハコブネ~sound message~」は、2010年6月17日に品川クラブeXで開催された音楽イベントです。演奏とメッセージを通じて人をつなぐという発想が、後の活動名と記念日へ受け継がれました。
開催告知や出演者の記録は、当時のイベントがどのように紹介されたかを知る一次的な手がかりです。一方、ウェブ上の古いページは移転や閉鎖があり、現在の公式活動と当時の情報が同じとは限りません。日付、会場名、主催・出演者を複数の掲載元で照合して読むようにしました。
「ハコブネ」は聖書のノアの方舟を連想させますが、この名称では音を運び、残し、誰かへ届ける器という比喩が中心に置かれています。宗教上の記念日そのものではありません。
音を「届ける」方法は変わった
2010年は、音楽配信や動画共有がすでに広がりながらも、現在ほどライブ配信が日常ではなかった時期です。その後、オンライン公演やSNSの短い演奏動画が増え、会場へ行けない人にも音を届けやすくなりました。
便利になった一方、録音や配信には著作権、出演者の許可、会場の撮影ルールがあります。好きな演奏を誰かへ届けたいと思っても、無断で録画・公開してよいわけではありません。公式配信のリンクを共有する、購入した音源を一緒に聴く、自分で演奏できる曲を許可された範囲で披露するなど、届け方を選びます。
一曲を丁寧に受け取る
記念日を楽しむために、長いプレイリストを消化する必要はありません。一曲だけ選び、歌詞カードや作曲者、演奏者、録音年を確かめると、普段は背景に流している音へ集中できます。インストゥルメンタルなら、最初に聞こえる楽器、音量の変化、終わった後の余韻を言葉にしてみます。
聴覚に障害がある人も、振動、字幕、視覚表現などを通じて音楽文化へ触れる方法があります。「音楽は耳で同じように聴くもの」と一つに決めず、本人が楽しめる受け取り方を尊重します。大きな音量は周囲や聴力へ影響するため、イヤホンの音量や時間にも気を配ります。
記録に残らない音へも目を向ける
大きな公演は告知や記事が残りますが、学校の合唱、地域の演奏、家で口ずさんだ歌は記録されないことがあります。誰かに公開しなくても、演奏した日、場所、曲名、感じたことを短く残せば、自分の音楽史になります。
録音する場合は、周囲の会話や他人の演奏が入っていないか確認します。クラウドへ自動保存される設定、共有範囲、位置情報にも注意し、削除を求められたら対応します。
音のない時間も守る
音楽を届けたい気持ちがあっても、病院、公共交通、夜間の住宅など、静けさを必要とする場所があります。スピーカーを使わずイヤホンにする場合も、周囲の警告音が聞こえる音量を保ちます。
「届ける」とは音量を上げることではありません。相手と場所へ合わせ、聴かない選択も残すことです。
出演者のその後をたどる
当時の出演者や関係者の公式サイトをたどると、公演後の活動や記念日に関する言及が見つかる場合があります。ただし、同名の人物・イベントを混同せず、プロフィールと日付を照合します。
古いページが見つからないとき、検索結果の断片だけで内容を補いません。保存された告知、主催者の説明、出演者の記録のうち確認できた範囲を示し、分からないことは断定しないようにします。
誰へ渡したい音か
同じ曲でも、自分で聴くときと誰かへ贈るときでは選ぶ理由が変わります。励ます歌が負担になる日も、言葉のない演奏が静かに寄り添う日もあります。相手の好みを聞き、「今すぐ感想を返さなくていい」と添えることも音の届け方です。
6月17日、私は一曲のリンクではなく「この部分の音が好きだった」と短い言葉を送ってみたいと思います。音そのものは消えても、受け取った人の中に別の形で残る。その小さな航海が、オトのハコブネという名前によく似合います。
